2010年

6月

16日

実際E3で触ってみて、3DSは売れると思った理由。

ビバ!E3!楽しいーっ!何もかもが大きい!会場が広い!床が意外とフカフカ!そんなE3の会場でもっとも熱気を帯びていたのがニンテンドーの3DS(以下3DS)ブース。上の写真に映ってる人、これほとんど全ての人が3DSの順番待ちです。当然写りきらない人がもっといます。今日僕は自分の自由になる時間のほとんどをこの行列に費やしました。

 

さて、日本でE3の情報をご覧になってるみなさんは、きっと豪華なソフトラインナップなんかを見て、これは売れる! と思った人も多いんじゃないかと思います。

 

現地にいると、意外とそういう詳細な情報ってきちんと整理しては頭に入ってこなくて、ホテルに戻ってからWebサイトを見て、表にまとめられているのを見て、あらためてすごいなあ、なんて思ったりします。

 

でも、そういう状態で会場にいて、3DSを見た人のほとんどが口を揃えてこういいます、これは売れると。僕もそう思いました。多分、日本でラインナップをきちんと確認した人達よりも、もっと確信的にそう感じたと思います。そして逆に、これは現物を見なければ、スクリーンショットも、ムービーも無意味で、決して分かりはしないと、そう思いました。

 

というわけで、なんで3DSが売れると思ったのか、触った印象はどんな感じなのか、お話してみたいと思います。

 

 

売れると確信した理由が2つ

 

まず、これは売れるなと、そう思った理由からいきましょう。理由は2つあります。

 

1つは、行列に並んでいると、試遊会場に入れる直前で3DSを持ったお姉さん達が近づいてきて、ちょっと画面を見せてくれるんですが、その時の反応です。僕の周りの全員が全員、思わず感嘆の声をあげたのです。

 

今まで既に、3Dのゲームもいくつか遊びましたが、すごいね、いいね、という人はいても、感嘆の声をあげた場面に居合わせたことはありません。アメリカだから感情表現が激しいということではなく、僕も含めて、一緒に行ったり、周りにいた日本人も、やっぱり声をあげていました。

 

見た瞬間に驚きと興奮で声が出る、これが理由の1つ目です。どんな画面で、どんな理由で声がでたのかは、後半でゆっくりお話します。

 

理由の2つ目は、その後、どこで誰と話をしても、3DSのことが話題の中心だったこと。触った人は口々にあれは見ておいた方がいいと言い、そうでない人は、明日はまず朝から行列に並ぼうと決心していました。つまり、一度触った人が他の人に触った方がいいと自慢したくな、これが売れると思った2つ目の理由です。

 

触った瞬間に衝撃を与え、そしてそれを人に自慢したくなる、これが商品を売るときにどれ程強い武器となるか。既に今この僕がそうですし、色んなWebサイトなんかで同じようなことが言われると思いますが、あの会場で3DSを触った人が次々に宣伝マンになっていくことが容易に想像できます。

 

この背景には、当然ニンテンドーDSという極めて挑戦的なハードがこの数年間で築き上げた大きなブランドとも関係があります。DSは孤軍奮闘の状態から、メーカーを仲間につけ、そして今その周辺の人を一気に巻き込みながら、一気に攻めようとしています。

 

何があるのか分からないのがゲーム業界ですし、まだ発表されていない部分で、価格や、発売日なんかで大ポカがあったりなんてことも考えられなくはないですから、簡単に「売れる」と言い切るのは大変危険なんですが、売れるイメージがばっちり頭のなかに浮んだことは事実です。

 

 

DSの中にマリオがいた時の驚き

 

さあ、3DSの映像についてお話しましょう。公開されてるスクリーンショットやムービーのことは忘れてください。僕もホテルに戻ってあらためてパルテナの鏡のPVを見直したら、全然ピンときませんでした。あれでは伝わらないんです。

 

3DSの3Dは、飛び出すというより、奥行きがあるという感じです。そして、すごく強く感じたのは奥行そのものよりも、キャラクターやモノの実在感。そこに在る、という感覚。

 

現場では、プレイアブルなものはnintendogsやパイロットウィングスなどのごく一部で、多くは実機デモが見れるという感じなんですが、例えばマリオカートのデモをみると、小さなカートに乗ったフィギュアがDSの中に実際に入っているかのように思えるんです。

 

不思議な気持ちになります。3Dがとか、飛び出す映像が、ということではなくて、あっ、マリオが中に入ってる! というこの気持ち。この気持が声にでて、思わず歓声があがるんです。

 

 

3割増しで美しい

 

また、これも見ないと分かりにくいんですが、3D化すると、美しくなると感じました。僕は今までに他の3Dゲームや、それに量販店で見れる3Dテレビの画面なんかも見ていましたが、美しくなったと感じたのは今回が初めてです。

 

画面がとても美しく、そして魅力的に感じられます。デモを見ていて、アナログパットを操作してちょっと画面を動かすだけで、その画面の変化が楽しい。試しに3Dを切ってみると、なんとも凡庸なつまらない画面に感じられます。

 

もちろん3Dじゃなくたって現行のDSよりも遥かにキレイなのは言うまでもありません。印象では、ゲームキューブぐらいの画面。それでも、3Dを見た後だと、ちょっと急に何かが足らないように感じられます。

 

僕が見た中で最高に美しかったのはメタルギアソリッド3のデモ画面。ザ・ボスと戦うあの最高のラストシーンです。真っ白い花が一面に咲き誇り、花びらが舞い、対峙するザ・ボスとスネーク。鳥肌が立つほど美しい。何度も眺めたい。実際、明日行ってもう1回みてこようなんて思っています。携帯機にしてはキレイとか、そういう話じゃなくて、これは今までのゲーム体験とは違う、特別なものに感じられます。

 

 

見て楽しい、触って楽しい、欲しくなるおもちゃ

 

E3で3DSを触って感じたのは、これが実に欲しくなるよくできたおもちゃであるということです。大仰なことはないんです。映画館で見る3Dに比べたらささやかなものかもしれません。でも、大事なことは、とにかくいじってて楽しいこと。デモを見るにしても、アナログパットで画面を動かす、そんなことがイチイチ楽しい。

 

ボリュームのようにスライド式で調整できる3Dのスイッチを、入れたり切ったりして画面の変化を見るのも楽しい。ああこれでシューティングをやったら楽しいな、Newマリオでもいけるな、ピクミンやりたいなと、F-ZEROなんて出たら最高じゃないだろうか、と次々に頭に浮かびます。

 

 

いくつかの欠点

 

素晴らしさばかりを取り上げましたが、もちろん欠点が無いわけではありません。こちらについても触れておきましょう。

 

1つは目の疲れ。3DSは僕が今まで体験した3Dゲームの中で最も目の負担が少ないと感じました。それでも、2Dよりは疲れます。

 

真正面から見ると3Dになりますが、横から見ると画面が2重に重なって見えます。完全に3Dの状態で見ればさほど目は疲れませんが、少し横にずれると重なった画面が見えてそれが煩わしく感じることがあります。

 

プレイに支障がでるほどとは思いませんが、人によっては、また体調によって長時間プレイすればかなり疲れるということもあるかもしれませんね。ま、その場合は疲れたら3D化を切るということになるでしょう。

 

2つ目は、モーションセンサーやジャイロセンサーとのミスマッチ。上記の理由から、画面を動かして遊ぶモーションセンサーなんかとはあまり相性が良くないと思われます。モーションセンサーを使って遊ぶゲームの場合も、やっぱり3Dを切って遊ぶことが多くなるんじゃないでしょうか。

 

3つ目は、タッチパネル部分が3D化しないこと。3D化するのは上画面だけです。そうすると、3D化した画面をタッチパネルでつつきまわして遊ぶということはできないということです。指紋がつくと3Dの画面効果が損なわれるなどの理由があるそうですが、残念ではありますよね。ただ、nintendogsは下画面にシルエットで犬の姿を出して、それを触ると上画面の犬が反応するという方法を取っていて、これはあまり違和感がありませんでした。流石、考えてあります。

 

3Dの時代なんてこないと思っていた

 

正直に言うと、僕は3Dのゲームなんて、瞬間的に大きな話題は作れても、5年間も続けるビジネスのコアに据えるようなものにはならないと思っていました。でも、その考えは今日を境に改める必要がありそうです。

 

3DSの3Dは、手軽で、触りがいがあり、画面を魅力的する、実にいい湯加減の3Dです。一度手にすれば「わぁっ」と声をあげ、次に誰かとあえばその話をし、気がつけばあのゲームを3DSで遊びたいと妄想にふけっています。

 

いいですね、こういう場に居合わせられたことを感謝したいです。

 

あ、そうそう、気になっている人いるんじゃないかと思いますが、アナログパット、実に操作しやすいですよ。調度良い大きさ、深さで、動かした時の触り心地もとてもいい具合です。

 

さあ、明日はいよいよ僕のE3最終日。前々日から毎日更新してきたこのE3日記も明日で最後でございます。できるだけいろんなものを見てきて、またお話したいと思います。それでは、お楽しみに!