2010年

3月

13日

ゲームを売るって、怖いと思う。

今日ね、銀行に行ってきたんですよ。というのは、友人が結婚式を挙げるというので、ピン札を用意しにいったんです。それで、あの、お祝い事ですから、こういうこと言っちゃいけないのは分かっているんですが、面倒だなあ、嫌だなあ、と。不謹慎な話ですいません。おめでたいんですよ、すごく、もう、ウッキウキですよ。でも、あの、ピン札を用意するのが面倒だと。あ、あとこれ、ゲームの話です、念のため。

 

これまでの僕の人生において、銀行で現金をピン札に代えて貰ったという経験はありませんでした。初ピン交換です。つまり、銀行に行ってどうすればピン札に替えてもらえるかよくわからないから面倒だと感じてるわけです。

 

まあもういい大人だしね、そんなの銀行に行って聞けば問題なく手に入るであろうことぐらい頭では分かっているわけです。でもね、分かってるんですけど、やったことないことをするのって、少し不安で、その不安が面倒という気持ちを呼んだりするんです。ほんのちょっとのことなんですけどね。

 

実際、銀行に行って尋ねたら丁寧に教えてくれて、なにやらちょっとした手続きの用紙に名前や電話番号を書いて、受付の番号受け取って、それで10分ぐらいでピン札を手にいれることができました。これで胸を張って結婚式に出席できます。いやあ、めでたい!

 

 

はじめてのことは何だって怖いよ

 

で、思ったんです。はじめてのことって、まあ大概、怖いというか、おっかなびっくりというか、不安ですよね。はじめての新幹線。はじめての高級レストラン。はじめての引越し。はじめてのお葬式。なんだってはじめてがついたら不安じゃないかと。はじめてのネットカフェとか、はじめてのゲーセンも怖い。

 

そう考えた時に、ゲーム専門店に入ったこともない人が、はじめてゲームを売りに行くって、やっぱちょっと不安だよなあと思います。まずなんか、自分の所有物を売るというのがピンとこない。買う経験は豊富ですけど、売る経験は少ないので、どういう風に手続きをするのかよく分からない。何か書かかなきゃいけないの? 身分証とかもしかしている? 全部買い取ってくるんだろうか? 心配しだしたらちょっとした不安の種はいっくらでもあります。

 

これもまあ銀行のピン札とおんなじで、行ってみれば丁寧に教えてくれて、ちょっとした手続きの用紙に名前やら住所やら言われたことを書き込んで、10分ぐらいで簡単に売れます。だから、ちょっと不安でも、実際に売りに行くところまでたどりつけば、たいした問題じゃありません。でも、きっかけがなければ、なんとなく不安だし、なんとなく面倒だから、なんとなく売りに行かない人はいっぱいいると思います。

 

 

中古はゲーム専門店のキラーコンテンツ

 

昨日、Twitterをしてたら、こんなツイートをいただきました。

 

鈴木 伸一(suzushin)on Twitter

 

@TaoriHiromu 通販や量販が伸びて専門系が弱くなってるんですよね。ゲームズマーヤさんみたいな所は厳しいみたいですね。ブログ等で聞こえてくる苦労話も専門店系の方が多いという印象です。 

 

確かにそうです。大雑把に言うと、ゲーム専門店の集客はいわゆるゲーマーに強く、DSやWiiで大きく拡大したライトユーザーに弱いという状況があります。そこのところを、量販店がガバァッと捕まえてるんですね。任天堂の販促施策が、量販などの大きな拠点を地域ごとに選んで集中投下されている、ということもあります。 (Amazonなどのオンライン通販との関係はまたちょっと違ったりしますが。)

 

普通に考えたらですよ、こういう人達をゲームショップが取り込む為のキラーコンテンツって中古ですよね。だって、量販店ではやっていなくて、ゲーム専門店ではやっている、しかもユーザーにとって金銭的な利益の大きいサービスなわけで。 逆に言えば、DSやWiiで広がった新規層、ファミリー層なんかが中古に手をだしてないから専門店は苦しい、という言い方もできます。

 

 

ゲーム屋さんにゲームを売るって、怖い。

 

量販店でゲームを買っているライトユーザーとか、家族連れとかのみなさんに、中古でゲームを売ったり、安いゲームを買ったりするニーズってないんですかね? 僕にはとてもそうとは思えません。このご時世ですから、節約できるところは節約したいでしょう。スーパーで10円20円のにらめっこしてるよりは遥かに効率がいいわけで。

 

ただ、ゲームをお店に売るという習慣がないんですよね。やったことがない。そういうことを全く知らない人もたくさんいるでしょうし、知ってるけど自分とは関係のないことだと思っている人もいますし、売ってみてもいいかなと思ってるけどなんとなく不安だし面倒だと思っている人もいるはずです。

 

で、最初の話に戻るわけです。はじめては怖いんですよ。それこそ、ゲーム屋さんがなんかちょっと薄暗かったりしたら、そこに入っていっってゲームを売るなんて、そりゃあ不安ですよ。

 

そしたらゲーム専門店は、中古って手軽で簡単だってことを嫌ってほどふれ回る必要がありますよね。でも、僕の知る限りそんなにふれ回っている様子はありません。 もちろん、やってるトコはやってますが、実際のところ、まだまだ中古のこと知らない人や、よく分かっていない人はたくさんいるでしょう。

 

はじめての人は、優しい人が好き

 

中古云々に限った話じゃないんですが、こういう、はじめての人をどうやってケアするかというのはすごく重要な話だと思っています。

 

いつでも、どこでも、はじめての人っていうのはいるんですよ。で、はじめての人はすごく貴重な存在です。なにしろ、この人達がいなくなったら、その業界は時間とともにどんどん小さくなっていくしかないんですから。

 

ゲーム業界は、DSやWiiではじめての人がだーっと入ってきました。でも、あらゆる現場において、はじめての人に優しい仕組みがまだまだできていないように思うんです。それは、危ないですよね。

 

ゲームをお店に売るのも怖いですけど、もしかしたら、普通にゲームを買うのも、遊ぶのも、怖いかもしれませんよ。そういう時、優しく教えてくれる人のところに、僕はみんな集まると思うんですけどね。