2009年

6月

13日

奇抜にみえる当たり前のことを言う仕事

最近「田下さん、本職はなんですか?」と言われることがよくあります。ライターやったり、広告やらイベントやらの企画をしたり、就職面接の講師をしたりしてるから、何者かよく分からないんですね。でもまあ、フリーランスの人間なんてそんなものです。なんだってやりますから。

でも、スタイルといものはあって、僕が自分の中で大切にしているのは、

「当たり前のことを言う」ということです。

 

もし、可能であれば「奇抜にみえる当たり前のことを言う」だとなおよろしい。

これは、ライターの仕事でゲーム業界の話をする時も、広告やらイベントやらのアイデアを出す時も、あるいは就職面接突破セミナーで受講生の方たちにお話する時でも全く同じです。

例えば、就職活動のセミナーで、「就職活動している間よりも、就職した後の人生の方がずっと長い」という話をすることがあります。当たり前でしょう?当たり前なんですよ、いたって普通の話。でも、早く就職しなきゃ、と焦っている当人からすれば、なんでもいいからとにかく就職さえできれば、と 思ってしまったりするわけです。必死ですからね、無理もないんですが。

 

しかしまあ、企業の方からすれば、とにかく就職さえできればなんでもいい、って思ってる人はあまり採用したくありませんよね。もちろん当人にとっても、就職した後のことを考えないでとにかく企業にもぐりこもう、なんて考えるのは、3年先、5年先を考えてみればとても危うい。これもやっぱり当たり前の話なんです。

 

そんな当たり前の話をきいた受講生の方が、そうか、就職した後のことを考えよう、と思って働くことに対するリアリティを求めるようになったりしたら僕の仕事は成功したようなものです。その後の就職活動への姿勢がガラッと変わります。企業のこと1つ調べるにしても、目線が違います。


ライターの仕事でも当たり前のことを書くことはたびたびあります。僕が連載しているAllAboutゲーム業界ニュースという記事で

中小メーカーにDS参入の実情を聞いてみた(AllAboutゲーム業界ニュース)

というインタビュー記事を書いたことがあります。中身は、とある中小ゲームメーカーさんがニンテンドーDS(以下DS)に参入した時のお話です。参入時の 任天堂にプレゼンでどんなことを話したのか、DSに参入したのは開発費が楽だからなのか、宣伝はどうやっているのか、そして実際売上げはどうだったのか、 というのを順番に伺いました。

で、これは実はとても反響をいただいた記事だったんですが、中身は別段特別なことは書いていないはずです。何しろインタビューに行った河本産業の皆さんにも、当たり前だと思ってることで結構なんで、詳しく教えてください、とお願いしてインタビューしたぐらいですから。

でも、その普通のこと、当たり前のことが、知られていなかったり、そして知りたい人がいたりするわけです。で、そういう当たり前のことをすくいあげるのが仕事だと思っているわけです。


企画屋の仕事でも、当たり前の話をするというのはよくあります。業務用ソフトなんかの宣伝やカタログなんかの話をする時には、「分からないものは買えません」という話をよくします。

ITソリューションやらなんやらという類のものは、どうしても作り手がシステム屋さんなので、システム屋さんの目線でものが作られて、難しくなりがちだっ たりするんです。でも、難しくてよく分からないものは買えませんよね?当たり前ですが。でもその当たり前のことが競合相手を意識するあまり、どこかへ飛んでいってしま う、なんていうのはこれがまたよくある話なわけです。

 

 

 

とまあ、こんな具合に、色んなしごとをしているようで、その中身は本当に普通の、当たり前のことをお話して、形にしているだけだったります。この、当たり前のことを話す、当たり前のことをやる、というのは結構色んなことに使えると思いますよ。なるほど、と思った方がいたら、是非試してみてください。

当たり前のことって、自分で気がつくのは意外と難しいなあ、なんて思う人がいたら、その時はお気軽にお声がけくださいませ。当たり前の話でよければ、お話に参ります。

この記事へのリンク用URL

http://www.hiromutaori.com/2009/06/09/%E5%A5%87%E6%8A%9C%E3%81%AB%E3%81%BF%E3%81%88%E3%82%8B%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E5%89%8D%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%A8%80%E3%81%86%E4%BB%95%E4%BA%8B//