結チャンネル人狼 #37 視聴者全員と人狼勝利を目指す村 解説 100%の村

たった今、放送をもう1回見直したんですが、無理ですね。少なくとも、今の僕には勝てそうもないと思いました。なにしろ見事です。配信後アンケート、とても良かった率100%ですからね。出演していた僕自身も面白いなあと思っていましたが、これを作為して観ていた人は、本当に面白かったんだなと思います。

 

というわけで、この記事は、9月21日に放送した「結チャンネル人狼 #37 視聴者全員と人狼勝利を目指す村」の振り返り記事です。ネタバレ全開でお送りすることになりますので、まだ観てい無いという方は、アーカイブ動画をご覧になってから、読んでください。また、もう観たというかたも、ぜひ、アーカイブ動画と一緒にご覧になっていただくと、また違う味わいがあるかなと思います。

 

【関連サイト】

結チャンネル人狼 #37「視聴者全員と人狼勝利を目指す村(niconico)

 

というわけで、振り返りなんですがね。これはねえ、もう無理なんですよ。僕、動画見直して、自分の思考をチェックしましてね、自分で言うのもなんですが、まあ一生懸命推理してますよ。でも羊飼いK(以下K)さんと永田さんがうますぎる。特にKさんが恐ろしい。その思考に誰もついていけないです。

 

逆に言うと、Kさんの狂人は本当に素晴らしい、ほれぼれします。僕は初めてお会いして、初対戦だったんですが度肝を抜かれました。こういう人と対戦できるっていうのが、人狼頑張っててよかったなと思います。そのKさんのどこが素晴らしいのか、しっかり解説していきたいと思います。

 

 

1日目 よどみなく、さわやかに

この村は、原さんが視聴者のみんなと作為して誰が人狼で、誰が占い師で、誰が霊媒師なのかなど、全ての役職者の配分を決めた村です。その作為自体も推理に入るということで、メタ推理を積極的にしていくというルールになっています。この日既に2戦やっていて、いまだに何も役をもらっていないのが、花崎さんとめーやさんだったので、この2人に何かしらあたっているんじゃないか、というのが、実は試合の前の雑談で、出演者の間で話題になっていました。

 

それを受けて、めーやさんがまず、自分は3戦目においても何も役をもらっていない、いわゆる素村であるというカミングアウトをします。めーやさんは、自分は何もないので、花崎さんどうですか、とふると、花崎さんは、ありますと答えます。

 

逆に、今まで人狼や狂人をやった人を探してみると、Kさんが、人狼も、狂人もやっていて、出演者からは、これは3回目もあり得る、と口々に言われる展開となります。

 

そこで、花崎さんが、大丈夫です、と言って、Kさんを自分が最初から知っていた白、つまり村人だと明かします。花崎さんは占い師でした。花崎さんから村人判定をもらったKさんは、自分も占い師だとカミングアウトして、最初から知っていた村人が、永田さんだと言います。

 

実際には、花崎さんが真占い師で、Kさんは狂人なんですね。そしてKさんから村人判定をもらった瞬間、永田さんがパチンと手を叩いてまっすぐ上げ、笑顔と共に「僕予言者です」と言い放ちます。これがもう、本当に素晴らしかった。よどみなく、さわやかに、待ってましたとばかりの宣言です。永田さんの知っている村人判定は、結さんでした。整理すると

 

花崎さん視点→Kさんが村人

Kさん視点→永田さんが村人

永田さん視点→結さんが村人

 

となります。

 

これで村人は、この内訳が、本物、狂人、狼であると考え、狼を狙って占い師から処刑することに決めます。ちなみに、いの一番に占い師処刑を提案しているのは、Kさんです。後で説明しますが、彼にはこの時点で思惑があります。

 

ここで田下が、霊媒師のカミングアウトを制限する提案をします。3人占い師が出て、しかも、占い師同士の占いが発生している場合、狼から真占い師が透けている可能性が極めて高く、狼が処刑できても、霊媒師をボディーガードが守ることで真占い師が襲撃されやすくなる、というのが僕の理屈です。

 

誰が本物かという話になって、Kさんが花崎さん目線が1番きついはずだ、と言います。これ、本当の話なんですね。花崎さんはKさんに村人判定を出しているので、花崎さん目線Kさんは狂人です。Kさんが狂人なので、永田さんは人狼になります。そうすると、人狼の永田さんが、狂人から白判定をもらったのに、わざわざ占い師カミングアウトをしたことになります。本来なら、そんなことしないで、こっそり花崎さんを噛めばいいんです。

 

しかもです。皆さん放送をみかえしてください、あの永田さんの爽やかなこと。狂人に村人判定をされた狼があんなに爽やかに出てくるとは、なかなか疑えません。ちょっと考えてとか、間をおいてとか、少しでもそぶりがあれば、まだ可能性がありますが、尻尾も出てきてはいませんでしたね。これらの情報を整理すると

 

花崎さん視点→Kさんが狂人、永田さんが狼

Kさん視点→永田さんが狂人、花崎さんが狼

永田さん視点→結さんが村人、花崎さんとKさんの内訳は分からない

 

ただし、実際には、永田さんは花崎さんが本物で、Kさんが狂人だと気がついている、ということになります。

 

Kさんはさらに、自分が非常に有利だという説を披露します。狼からは、永田さんが真占い師に見えるだろう、と。人狼が仮に花崎さんだった場合、人狼から見て永田さんは、人狼を含む2人が占い師カミングアウトをした後に出た人間なので、狂人の可能性が薄くなります。狂人だったら、ご主人様を殺しにいくようなカミングアウトは躊躇すべきだからです。なので、人狼は噛むなら永田さんを噛むだろう、花崎さんが処刑され、永田さんが噛まれるので、僕は生き残るはずだ、という主張です。

 

これ、花崎さんが狼の時、自分は狂人位置だから、今日処刑されるのは花崎さんであり、そして噛まれるのは永田さんだ、と言っていて、自分が本物でないという話をしちゃっています。する必要のない話です。なぜそんなする必要のない話をわざわざしているかというと、人狼に言ってるんです。「今日は花崎さんを処刑するから永田さんを噛みなさい」と。Kさんはこの日永田さんが大幅に信用を得ていたのを見て、信用勝負で勝てないと踏み、永田さんが真占い師だった場合はボディーガードに守られたとしても2回襲撃して殺すのが最善手と考え、狼に向けてメッセージを打っていたんですね。なので、わざわざ占い師からの処刑を勧め、ご主人様の可能性もある花崎さんを追い詰めにいってるんです。永田さんが人狼ならよし、花崎さんが人狼だったとしても、信用勝負で勝てないのでさっさと切って、本物を噛みに行く、という考えです。

 

花崎さんとたっつんさん、そしてりみさんが永田さんに、魚谷さんとめーやさんがKさんに、残りが全て花崎さんに集まります。

 

りみさんの投票は、永田さんが殺されないタイミングで仲間に1回投票しておくという戦術です。これは、最後の最後に効いてきます。

 

 

Kさんは、明日の朝は永田さんが襲撃されているだろう、ということを盛んに言っていましたが、結さんがそのことについて違和感を訴えていました。これ、結さんの感覚は非常に正しいんですね。

 

真占い師の花崎さんが処刑されて、1日目が終わります。

 

 

2日目 見事に死にゆく狂人

夜が明けると、狩野さんが襲撃されていました。

 

開始するとすぐに田下が霊媒師CO、ほぼ同時にKさんが人狼を見つけていますと言います。ただし、これは占い師として狼をみつけたわけじゃないですね。Kさんは霊媒師にスライドを宣言し、昨日処刑した花崎さんが狼だったと言います。

 

その後田下が自分の結果は占い師と一斉が良いと言ったので、永田さんと田下の結果を一斉に言うところで、結さんが同時に霊媒師としてカミングアウト、花崎さんの結果は村人だったと言います。永田さんの結果はてらちんさんが村人、田下は結果を出さず、霊媒師撤回です。

 

田下がいわゆる村騙りをしているのは、放送中も言いましたが、人狼の乗っ取り予防ですね。襲撃された狩野さんは、1日目に最後まで票を持っていた人物であり、霊媒師狙いで襲撃された可能性があります。霊媒師がなかなかでてこないと狼が乗っ取りを画策する場合があるので、それを防ぐために出ておきました。わざわざ結果の一斉だしをお願いしたのは、自分にとってコントロールの効かない場面で撤回した方が、撤回後に村人としての信用が取れるからですね。狼だったら乗っ取ったままでいればいいのに、という状況で撤回しようと心がけています。

 

さて、問題はKさんです。何を考えてスライドしたのかサッパリ分かりません。なぜこういうことをしたのか、ご本人から放送の後で聞いてみました。Kさんの頭の中はこうです。まず初日、永田さんが出かたで大きく信用を伸ばしました。あの爽やかさですからね。これは信用勝負ではかなわないと思い、花崎さんを攻撃した上、人狼に永田さんが真占い師なら、永田さんを襲えとメッセージを出していました。

 

その上で、花崎さんが処刑されたので、花崎さんがもし真占い師の場合は、翌日出た真霊媒師の結果と自分の占い結果が矛盾することで、自分が処刑されることが分かっていました。なので、今度は霊媒師にスライドして、本物の霊媒師とローラーされに行ったんですね。永田さんと勝負するぐらいなら、霊媒ローラーに持ち込む方が、自分の仕事ができると判断してるんです。

 

極めて柔軟な思考と、瞬時にそれを実行する行動力に驚かされます。村人は、この思考についていけないので、最後の最後までなかなかKさんを狂人だと思うことができませんでした。

 

この日は、結さんとこのKさんの真贋が問題になります。すごく難しいので、盤面を整理しましょうね。

 

1日目におきたこと

 

Kさんは花崎さんから村人判定をもらって、占い師カミングアウトをしたので、人狼の可能性が低く見えます。

 

永田さんも、Kさんから村人判定をもらって、占い師カミングアウトをしたので、人狼の可能性が低く見えます。(実際は人狼)

 

2日目におきたこと

 

Kさんが霊媒師にスライドして、花崎さんに狼判定を出しています。結さんが霊媒師カミングアウトをして、花崎さんに村人判定を出しています。これを前提として

 

Kさんが本物だった場合。

 

Kさんは花崎さんに狼判定を出しているので、花崎さんが狼、永田さんが本物、結さんが狂人となります。

 

次に、Kさんが狂人だった場合

 

Kさんが偽物なので、結さんが真霊媒師。結さんが花崎さんに村人判定を出しているので、花崎さんは村人かつ狂人ではないということで真占い師。永田さんが人狼となります。これが真実なんですが、この場合、永田さんがKさんから村人判定を受けた直後、淀みなく爽やかに占い師カミングアウトしていることをどう考えるかが大きな問題になります。

 

次に、Kさんが狼だった場合

 

花崎さんはKさんに村人判定を出しているので偽物かつ狼ではないということになって狂人。永田さんが本物の占い師、結さんが本物の霊媒師となります。この場合は、永田さんのケースとおなじで、花崎さんから村人判定を得ているにも関わらず、占い師カミングアウトをしたことをどう考えるかが大きな問題になります。永田さんと比較すると、そもそもKさんはかなりくせ者に見える上、村人判定を受けてから、少し言いよどむ間があったので、Kさん狼説の方が、まだ村人からは自然に見えたように思います。

 

1日目にカミングアウトしなかった結さんに対し、襲撃される懸念があったのでは、と、魚谷さんが問いただします。結さんは永田さんから村人判定を受けていたので、確かに襲撃位置とも言えます。結さんの言い分は、永田さんが信用をとっていたので、自分はむしろ襲われないだろうと思った、というものでした。これはつまり、永田さんが真占い師だった場合に、ここまで信用が取れている状態で結さんを襲うと、それがますます決定的になるからやらないだろう、ということかと思います。

 

ただ、結さんは偽物だった場合でも、狂人です。なぜなら、Kさんが本物だった場合、花崎さんが狼になるからです。だとすると、霊媒師でも狂人でも、噛まれ懸念は同様にあるので、いずれにせよ結さんは大丈夫と思った、ということになり、真贋の材料にはならなさそうです。

 

次にもやしさんの説。1日目の時点で、もし結さんが狂人だった場合、狂人結さん視点では、花崎さん、Kさん、永田さんの組み合わせは、真占い師と、人狼2匹です。だから、「占い師の中に自分以外の村人がいる」と言っている者は人狼である、と狂人だけが分かる推理ができます。すると、Kさんに村人判定を出した花崎さん、永田さんに村人判定を出したKさんの2人が人狼になって、永田さんが真占い師になるので、結さんが狂人であれば、1日目に永田さんに入れるはずだ、よって、結さん狂人はない、と、言いました。

 

これ、狼が言ってるんですが、結構大事な話でしたね。なぜなら、結さんが狂人でない場合は本物になり、Kさんが偽物確定、よって花崎さんは村人判定、ということになります。後は、Kさんが狼か、永田さんが狼かの2択なので、Kさんを処刑して結さんをボディーガードが守れば、ほぼほぼ役職者の内訳は開示されるというところまでいきつきます。

 

行きつくんですが、村人の頭の中には、永田さん狼に相当違和感があるのと、Kさんのスライドで混乱しているのがあって、この日は到達しません。1日目に、狼が相当リスキーなことを平然とやっている為、何を推理しても、それらと矛盾して頭が整理できないようになっているんです。

 

てらちんは、占いに1人余計なのがまじっているのが狼には分かっているのに、霊媒師を探して狩野さんを襲撃しているので、それが不自然だと指摘しますが、これはてらちんの方が間違ってますね。1日目時点では、狼視点でも、占い師に本物、狼、狂人の組み合わせがカミングアウトして、霊媒が潜伏しているように見えたはずです。実際そうですからね。

 

さあ、投票ですよ。

 

結さんが、Kさんに投票。花崎さんが狂人、Kさんを人狼だと推理します。Kさんが偽物だとすると、この推理がまだ自然な方です。続いて永田さんがKさんに投票。永田さんは理由は忘れてしまったが、Kさんが人狼だと思って投票、と言います。Kさんが狂人だと永田さんが人狼になってしまうので、Kさんを人狼だとして投票するのは正しいですね。

 

続いて、朝井さん、りみさん、魚谷さん、てらちんさんがKさんに投票します。

 

魚谷さんは、Kさんのに対し、永田さんに信用勝負で勝てないと思ってスライドして霊媒ローラーを狙った狼の行動に見える、と言います。ほぼあってますね。素晴らしい洞察力。ただ、Kさんは狼ではなく、狂人であり、その勝てないと思って逃げた相手の永田さんが人狼である、というのがどうしても見抜けません。その1番ヤバイ核心のところを狼が握っているのが、この村の極めて難しいところです。

 

続いて、田下は結さんに入れます。結局、村人判定をもらって占い師に出たということが不自然だと思うと、花崎さんが狼となり、結さんが偽物になる、という論理です。加えて、Kさんが本物の霊媒師だった時に村人に対して、こういう自分勝手な作戦をとる人かどうか、というのを考えていて、初対面なわけですが、かなりテクニカルなプレイをする様子を見て、やり得る! と思ったので、結さんに入れています。実際には、ちゃんと人狼陣営だから無茶をしているわけで、Kさんにはゴメンナサイしました。ホントごめんよ。

 

続いて、もやしさん、たっつんさんも結さんに投票。

 

もやしさんは、途中、結さんに狂人はないと言ったのに、僕に便乗して結さんに投票しましたね。たっつんさんは、Kさんが霊媒にスライドした際、対抗の結果を聞く前にすぐ結果を出したことが狂人の行動ではない為、狂人もあり得なく、真の可能性が高いとしています。

 

これは難しいところですね。Kさんは、そもそも永田さんには信用勝負で勝てないので、狼にさっさと噛むようにメッセージを送り続けているんですね。Kさんの狂人としての行動規範は、かなり深いところにあるので、そこに潜るのは相当難しいと思います。

 

めーやさんは、迷って、Kさんに投票。めーやさんは、初日の花崎さんの挙動が人狼に見えないと思っているんですね。この村は、いわゆる人狼理論的な常識で考えると、必ずエラーがでて困るように仕組まれているので、論理よりも感覚が勝るタイプの人の方が、より真実に近づいているように思えます。

 

この日はKさんが処刑されて終わります。

 

 

3日目 結が襲われた理由

3日目

 

朝が明けると、結さんが襲撃を受けていました。これは、非常に大きいですね。まず、結さんが襲撃を受けた理由を考えることになります。

 

結さんを襲撃することで隠したのは、狼判定か、村人判定か。

 

もしKさんの村人判定を隠したとするとどうか。Kさんが村人だとすると、結さん目線狂人となり、花崎さんが本物、永田さん人狼が確定します。これが人狼のとってものすごく厄介に思えたから、結さんが襲撃されたんでしょう。この日のポイントは、ここに辿り着けるか、です。

 

なぜなら、もしここまでたどり着いたとしたなら、永田さんを処刑するという目が出てくるはずです。永田さんを処刑する目が出てくると、当然狼は抵抗するでしょう。ということは、ここで永田さんの生死をめぐって、人狼陣営が透けて見える可能性があるんです。

 

しかし残念ながら、永田さんを処刑しようという議論に発展しません。かわりに、村人が狼ではないのかと思っているKさんへの投票履歴を洗うことになります。2日目にKさんに入れているのが、永田さん、朝井さん、りみさん、魚谷さん、てらちん、めーやさん。うち、魚谷さんとめーやさんは初日もKさんに入れています。

 

2日目にKさんに入れていないのは、田下、たっつんさん、もやしさん。

 

ただしこれはすごく微妙で、ギリギリ田下だけが、Kさんを救えるタイミングで挙手しているものの、結局他の人が先に投票してしまい、Kさんを救う票を入れることができていません。たっつんさん、もやしさんに関しては、もう決まってしまった後の票です。

 

また、2日目にKさんに入れた中で、魚谷さんとめーやさんについては初日もKさんに投票している、ということが明かされ、Kさんが狼であればこの2人は狼である可能性が非常に低くなると推理されますが、ここでてらちんから、すでに決まった後の票なのであまり意味が無いという指摘が入ります。これは正しいんですね。なので、票は明確に人狼の居場所を教えてはくれていません。

 

投票に入りますが、非常に難しい投票です。何しろ、手がかりが全然ありません。狼と思われる人に投票したかどうかを考えようとしても、永田さんが真とみられ、ほとんど誰も手を付けていない状況では、投票から考えることができません。

 

もやしさんがたっつんさんに投票。もやしさんからすると、Kさんに投票していないのは、自分と田下とたっつんさん、田下が狼に見えないといってたっつんさんを選びます。

 

永田さんはめーやさんに投票。めーやさんはKさんに入れているものの、投票が遅く、決まった後に、入れているので、これが投票の成り行きを見守っている人狼に見えないことはないです。

 

次に、当のめーやさんが投票。自身で、処刑されるのも仕方がないといいながら、投票の遅さを指摘したてらちんが怪しいとして、てらちんと永田さんの狼説を伝え、さらに、作為村のメタ推理として、もやしさん狼がそろそろありそうだと、もやしさんに投票します。

 

魚谷さんは、めーやさんと田下が村人に見えるとして、もやしさんに投票。たっつんさんは、永田さんが偽物で、村人判定した人の中に狼が要る可能性を示唆した上で、もやしさんに投票。

 

田下は、推理をしても、必ずどこかで矛盾を抱える為、人狼候補がいなくなってしまった、という正直な話をして、消極的選択として、投票の遅いめーやさんに投票しました。実は、めーやさんが、自分を処刑してもいいんじゃないか、という態度を見せていたことも、村人として勝ち抜く意思が見えない為、投票する理由になっていました。

 

朝井さんもやはり人狼候補を追いきれず、消去法でたっつんさんに。

 

りみさんが、たっつんさんに投票。りみさんが入れる直前の状況で、めーやさん2票、もやしさん3票、たっつんさん2票なので、もやしさんを救うためにたっつんさんにいれた形です。

 

最後にてらちんが、めーやさんに投票。てらちんの主張は、めーやさんは1日目、Kさんに投票しているが、だったら議論中から強くKさんの怪しいところを主張するなりして誘導しなければ意味が無く、結果がきまってから 投票してそれを根拠に村人主張するのは怪しい、ということですね。

 

ただし、これはどちらかというとパーソナリティの問題で、あれだけみんなが花崎さんが怪しいという中で、めーやさんとしては、そんなことはないと思うということを主張した方だと思います。あまり、他人に自分の意見を強くぶつけて動かすタイプの人ではそもそもないんですよね。

 

これで、めーやさん、もやしさん、たっつんさんが3票ずつで並んで決選投票に。

 

決選投票は、めーやさんに投票したのが田下とてらちん、もやしさんにいれているのが朝井さんと魚谷さん、たっつんさんに入れているのが永田さんとりみさん。3人とも同票で、再度決選投票となります。

 

結果、永田さんがたっつんさんからめーやさんに変更、魚谷さんがもやしさんからたっつんさんに変更し、めーやさん3票、もやしさん1票、たっつんさん2票で、めーやさんが処刑となります。

 

めーやさんが遺言で、永田さんがもやしさんからめーやさんに変えたと言っていますが、これは、めーやさんの把握ミスで、たっつんさんからめーやさんに変えた、が正しいですね。永田さんからすると、もやしさんさえ処刑されなければいいので、村人の意見を見て標的を変えたということでしょう。

 

 

4日目 もう間に合わない

さあ、運命の4日目。田下が襲撃を受けていなくなっています。村人はここで大きなミスをしていますね。

 

永田さんがたっつんさんを占って狼判定、たっつんさんからは永田さんが偽物ということがはっきりしました。村人がここでするべきは、永田さんが偽物だった時の内訳です。それができていないんです。

 

永田さんが偽物だった場合を追っておくと、永田さんが偽物だと花崎さんが真占い師となるので、花崎さんから村人判定を受け、花崎さんを狼だと判定しているKさんが、狼ではない偽物ということになり、狂人、結さんが真霊媒師、永田さんは人狼確定です。

 

永田さんが人狼確定の時、1日目処刑が真占い師の花崎さん、2日目が狂人のKさん。そして3日目は、永田さんが決選投票で票を動かして処刑に持ち込んだめーやさんということで、ほぼ狼がありません。つまり、永田さんが狼の時、狼3人が残っているといことになります。

 

4日目は村人が7名で、狼3名で迎えていることになるので、ここで村人がたった1人間違えただけで、狼が投票を集中させて村が滅びます。このことをまず確認するべきだったんですね。これができていないことが、この日の村人に致命傷をもたらします。

 

ただし、簡単に村人のミスと言っても、村人が間抜けだったで片付けられるわけではないんですね。理由が3つぐらいあります。

 

まず、永田さんが信用をとっている時間が長かったこと。1日目、2日目と信用をとり続け、3日目でようやく偽物もあるかも、ぐらいで、議論時間が短くなった4日目にいきなり追いかけても、追いきるのが大変になってしまうんです。

 

さらに、Kさんが狼に見えていたこと。Kさんの行動は、Kさんの中では狂人として最大限に狼に利する行動を取っていましたが、その思慮が深すぎて、村人が追いきれません。特に、花崎さんの霊媒結果が出る前にスライドしていることは、狂人としては相当リスキーに思えます。しかし、Kさんは、永田さんが本物なら襲撃しなさいというメッセージを送り続けているので、そういう行動に出るんですね。そして、狂人ではあり得ない動きをしていることが、村人の推理を迷わせます。

 

そして、3つ目。これらを乗り越えて永田さんが狼だった場合のうちわけを協力してスピーディーに処理しなければいけないんですが、狼はたっつんさんの尋問に議論時間をつかってそれをさせてくれません。りみさんがたっつんさんに対し、永田さんが偽物の可能性も追っているから……といってたっつんさんが自分の事を狼だと言っていた理由に話をふっていたのは、実は大変に上手なプレイでした。この切羽詰まったタイミングで本当はそんな話をしている余裕はないのです。しかしなかなか、「そんな話をしてる時間はない!」といって振り切れるものでもありませんね。

 

というわけで、永田さんが偽物だった場合の議論が不十分なまま投票へ突入します。

 

たっつんさんが永田さんに投票。この時点でたっつんさん、永田さんが処刑できなくても明日が来ると思っていますが、これが間違いなんですね。

 

永田さんはたっつんさんに投票。これで終わらなければ明日は自分でもいい、たぶん狼1人は吊れてますよ、と言いますが、大嘘です。冷静に永田さんが狼の場合を考えると、まず間違いなく狼は処刑できていないことになります。

 

魚谷さんがたっつんさんに投票。魚谷さんの推理はここまで非常にするどかったんですが、1点だけ、永田さんを真占い師と信じているところだけが間違っていて、そこだけで村が負けています。この時点で、狼の勝利が決まってしまっていますね。

 

朝井さんもたっつんさんに投票。朝井さん、Kさんを人狼だと考えましたかね。たっつんさんを処刑しても吊り余裕があると勘違いして、たっつんさんに入れてしまいます。

 

りみさんはもちろんたっつんさんに投票。もう決まったところで、てらちんもたっつんさんに入れて、本人以外の全票が入って、たっつんさんが処刑されます。

 

ここで、人狼陣営と、村人陣営の人数が同数となって、人狼陣営の勝利です。

 

何度も人狼ゲームをやっていますから、ワンサイドゲームというのもよく経験しています。しかし、これは動画を観返しても、極めて村人が勝つのが難しいゲームだと感じました。初日は、永田さんの見事なカミングアウトにより真占い師花崎さんが処刑され、2日目はKさんのスライドに翻弄され、3日目は結さん襲撃で真実に蓋をされ、4日目、永田さんを疑いだした頃にはもう時遅しという展開です。

 

4日目で終わってしまった、ワンサイドゲームでしたが、それでも見ごたえ十分の、素晴らしいゲームでした。こういうゲームを、人狼を応援しながら観れるっていうのが、結チャンネル作為村のすごく面白いとこだなと思います。

 

原さん! 役職決めの時、勝っても負けても接戦みたいなこと言ってたけど、全然そんなことないじゃん! 圧勝じゃん! もう! お見事でした!