『スト6』モダンを使うと単調な戦い方になるのか?

ストリートファイター公式Twitterより
ストリートファイター公式Twitterより

超久しぶりにブログを更新するんですが、格闘ゲーム『ストリートファイター6』の話です。スト6にはモダンタイプという、コマンド入力なしで必殺技が出たり、連打でコンボができる操作方法が新たに追加されて、これで今まで難しいと思っていた人も格闘ゲームが楽しめるということで大変盛り上がっています。

 

僕はβテストの頃からモダンが素晴らしいと感じて記事を書いていたし、今もモダンで遊びまくってます。

 

『ストリートファイター6』の“簡単操作”が格ゲーに革命を起こす!初心者が「これなら楽しめるかも」と感じた理由(インサイド)

 

そしたら今日、モダンのせいで今後むしろ人が減るのではないか、というエントリーを見つけました。

 

スト6はモダンが原因で過疎ると思う(はてなダイアリー)

 

ここに書かれていることは、僕が感じていることと大きく乖離している、というかなんなら正反対のことが言われているなと思い、反論ということでもないんですが、それは別の角度から見ると違って見えるんですよ、という話をしようと思います。

 

おそらくこの人上手なんだと思うんですね。上手な人からはそう見える、でも下手な自分からは逆に見える、というような話です。

 

 

スト5では万年ブロンズが、スト6はあっという間にプラチナへ

自分は格闘ゲームは中学校の時にスト2に出会って以来、よく遊んでいて、スト5は発売日にゲット、以降間が空いた時期もありますが、7年半最後まで遊びました。スト6が発売される瞬間まで友人と対戦してたぐらいです。

 

スト5の実力は、7年半で一瞬だけシルバーに上がれたことがありますが、基本万年ブロンズです。シルバーに上がったあともほどなくしてブロンズに戻ってきています。

 

その僕がスト6ではどうなったかというと、びっくりすることにプラチナにいます。しかも、キンバリーとキャミーの2キャラでプラチナに上がれました。いったい何が起きてるのか、モダンのおかげでプレイにどんな変化が出るのか、という話と合わせてお話していきたいと思います。

 

 

クラシックでやったらもっと単調になる人もいる

 

リンク先のエントリーでいわれていることは、モダンは動きが単調でおんなじようなことをしている人ばかり、という指摘でした。おそらく間違っていないと思います。そもそも攻撃ボタンが本来6ボタンの半分、3つしかない。必殺技ボタンは技の強弱を選べない。用意されたアシストコンボを使う機会が多い。ということを考えれば、動きが単調になること自体は当然といえます。

 

しかしそれは、同程度のランクのクラシック操作の人と比較した場合の話でしょう。同じ人がモダンからクラシック操作に変更した時に攻撃が多彩になるのかといえば、逆の場合も多くあると思います。特に僕のように操作が上手でない人はまず間違いなくもっと単調になるはずです。

 

なぜなら、コマンドやコンボ操作がうまくいかない人が、その解決のためにまずやることはコンボを絞ることだからです。完走できないコンボを実戦で使い続けても勝てるようにはなりません。簡単でもいいから確実に決められるコンボを覚えよう、というのが基本でしょう。さらに言えば、ひとつのコンボが安定しないのに、多彩なコンボやセットプレイに手を出しても混乱するばかりですから、できるだけ少ないコンボを使いまわす戦い方をします。

 

自然と対戦も、自分ができるコンボにどう持っていくか、というところに集中していきますから、結果多彩さは失われます。そうせざるを得ないのです。

 

 

モダンを使うとむしろ多彩になる

 

モダンキンバリーの簡単5割コンボ。実はドロンの後はアシストコンボの流用で、アシストコンボ2発止め、ラッシュの繰り返ししかしていない。モダンの簡単操作をいかしつつも、コンボを工夫する余地はある。

スト5でシルバーに行けたのは影ナル者を使っていた時でした。カゲは1番上手に使えましたが、それでもつかえたコンボは2つか、バリエーションを入れて3つというところでした。

 

スト6でモダンキンバリーを始めたら、まずアシストボタンを押しながら攻撃ボタン連打で使えるアシストコンボが3つあります。ヒット確認不要で小技からはいれるコンボ。リーチのある中攻撃の置きに仕込めるコンボ。インパクトや跳びが通った時の大攻撃からSA3まで行くコンボ。

 

さらに、アシストコンボは途中で技を変えたり、追加したりしてコンボを変化させたり伸ばしたりもできます。小技暴れから自動ヒット確認でSA3を入れたり、空中に打ち上げた後、必殺技ボタンで別の技につなげたり、アシストコンボとドライブラッシュを組み合わせてダメージを伸ばしたり、工夫の余地はいろいろあります。

 

基本のコンボはアシストコンボがありますから、他の練習をする余裕も生まれます。キンバリーの代名詞、画面端の細工手裏剣設置からのセットプレイ、ダウンとってからラッシュで打撃を埋めて、有利フレームを生かした暴れ潰し連携など、セットプレイも充実しました。

 

あまり言われていないことですが、ワンボタン必殺技があると、普通のコンボも劇的に簡単になります。単純にコマンド入力が無くなることもそうですが、コマンドと違って必殺技ボタンは連打できるので、目押しをしなくてもわりと繋がるのがかなり大きいです。キャンセルタイミングをつかむ練習というのがいらなくなります。

 

スト5時代、カゲで中足から中竜巻が繋がらなかったり、中竜巻からCAで落っことしたりしたのを思い出すと、今は本当に楽です。

 

さらに言えば、立ち回りも相手を見る余裕ができます。それまではコマンドやコンボの操作に意識のリソースをかなりもっていかれていたのが、モダンになると大きく余裕ができます。上を見られているから、スライディングでいこうとか。ガード固いから投げようとか、格闘ゲームの攻防に意識が割けるようになりました。

 

 

そもそもブロンズ帯は単調なプレイヤーがたくさん

 

実際、すごい単純な動きしかしないモダンプレイヤーというのはいます。とにかく待って無敵昇竜で返す、みたいなプレイヤーも見かけます。じゃあ、クラシックならみんな多彩になるのか、といえばそんなことはありません。

 

スト5はクラシック操作しかありませんが、ブロンズ帯にいた時は、単調なプレイヤーなんていくらでもいました。昇竜ぶっぱと、適当大竜巻ばかりのケンとか。波動昇竜にすべてをささげているようなリュウとか。ジャンプからしか攻撃してこないような人とか。

 

 

元記事ではモダンでは伸びしろがすくないから、すぐ天井が見えてやめてしまうと指摘していましたが、むしろクラシック操作の方がやめてしまう人は多いと思っています。だって難しいから。普通の人は何時間も、何十時間も練習しないから。ちょっとやってコンボができなくて、ランクマいってぼこぼこにされたらやめちゃうんです。なんでか。

 

楽しくないから! 知ってました? ゲームは楽しくないとやめちゃうの!

 

操作が上手な人や、すごく格闘ゲームが好きな人が、誰でも練習すればできるようになる、と言う場合がありますが、生存バイアスがかかりまくっていることを忘れてはいけません。できるようになる前にたくさんの人がやめます。なんならスト4が全然できなかった人はスト5は最初から買わないでしょう。

 

でも、スト6は買ってくれるかもしれない。だってモダンがあるから!

 

 

モダンのおかげでラシードも楽しみ!

ストリートファイター公式Twitterより
ストリートファイター公式Twitterより

モダン操作はやることが限られて、クラシックに比べて単調になる、というのは、クラシックでちゃんとプレイできる人のイメージとして正しいかもしれませんが、実際には、そもそもクラシックで満足な操作ができなければ、もっと戦い方は限定的になるし、モダンで色んなことが簡単になると、操作以外にも意識が避けるようになって、むしろ多彩な戦い方が可能になる、というお話でした。

 

僕はスト6でモダンに出会ってから、これほどストリートファイターが楽しめたことはないというぐらい楽しく対戦しています。キンバリーと共にプラチナに到達したキャミィなんて、スト5の時は低空キャノンストライク出ないし、スパイラルアローミスしまくるしで、諦めたキャラでした。というかそもそも、同時期に2キャラなんてとても触る余裕はありませんでした。いろんなキャラを気軽に触れるの楽しいですよ。当たり前じゃないですか。

 

ラシードもすごく楽しみにしています。モダンのおかげで、最初から難しくて無理そう、なんて思わなくて済むのが本当にうれしいのです。